合格の60点以上を取るために必要最低限絞り込んだ学習ポイントと問題を盛り込んだ試験対策サイトです!
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このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。
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第1類 酸化性固体 テキスト2-1 物質別詳細

塩素酸塩類

塩素酸カリウム

KClO3

形状

無色、光沢の結晶

性質

比重:2.3 融点:368℃
強い酸化剤で、加熱すると約400℃で塩化カリウムと過塩素酸カリウムに分解し、さらに加熱するとか塩素酸カリウムが分解して酸素を放出する。
水には溶けにくいが熱水には溶ける。

危険性

激しい衝撃、摩擦、加熱または少量の強酸の添加によって爆発し、可燃性物質(赤リン、硫黄等)との混合は、わずかの刺激で爆発の危険がある。
アンモニウム、塩化アンモニウム灯と反応して不安定な塩素酸塩を生成し、自然爆発することがある。
硫化銀、二酸化マンガン、炭素、酸化鉛等と混合している場合には急激な加熱または衝撃により爆発する。

火災予防の方法

異物の混入を防ぐ。
加熱、衝撃、摩擦を避け、分解を促す薬品類との接触を避ける。
換気の良い冷暗所に貯蔵し熱源から隔離する。
容器は密栓し破損に注意する。

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

塩素酸ナトリウム

NaClO3

形状

無色の結晶

性質

比重:2.50 融点:248~261℃
水、アルコールに溶ける。
潮解性を有する。
約300℃で分解して酸素を発生する。

危険性

塩素酸カリウムとほぼ同じである。
潮解したものが木、紙等に染み込みこれが乾燥すると衝撃・摩擦・加熱により爆発の危険がある。

火災予防の方法

塩素酸カリウムに準ずるが、潮解性があるため容器の密栓、密封には特に注意する。

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

塩素酸アンモニウム

NH4ClO3

形状

無色の結晶

性質

100℃以上に加熱されると分解して爆発する場合がある。
水には溶けるが、アルコールには溶けにくい。

危険性

塩素酸カリウムとほぼ同じである。
不安定で常温において爆発することがある。

火災予防の方法

塩素酸カリウムに準ずるが、爆発製があり長く保存できない。

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

 

※ 加熱、衝撃、強酸の添加により単独で爆発するものもあり、有機物や木炭、硫黄、赤リン、マグネシウム粉、アルミニウム粉など酸化されやすい物質と混合しているときは危険。

※ 塩素酸ナトリウムの性質の潮解性、並びにその危険性はよく覚えておくこと。

小テスト(答えはテキストを見直すこと)

○か×かで答えよ。

1.塩素酸カリウムは加熱すると酸素を放出する。

2.塩素酸カリウムは赤リン、硫黄と混合すると危険性が減少する。

3.塩素酸塩類の消火は窒息消火が有効である。

4.塩素酸塩類は強酸との接触に注意すれば、衝撃や熱による危険性は低い。

5.塩素酸ナトリウムは水に溶ける。

6.塩素酸ナトリウムは水よりも軽い。

7.塩素酸ナトリウムは潮解性がある為、容器は通気性のあるものを用いる。

8.塩素酸ナトリウムは分解して酸素を発生させ、物質自体が燃焼する。

9.塩素酸アンモニウムは水に溶けるが、アルコールに溶けない。

10.塩素酸塩類は、無色の液体または固体である。

11.塩素酸塩類は、全て比重が1以上である。

12.塩素酸塩類は、アンモニウム、塩化アンモニウム等と反応すると塩素酸塩を生じ安定する。

13.塩素酸塩類は、有機物と混合すると危険であるが、金属などと混合しても危険性は低い。

14.塩素酸塩類は、分解すると窒素を放出する。

15.塩素酸塩類は、全て潮解性がある。

小テストの解答は自分で調べましょう。

解答で答え合わせをして、「正しかった、間違っていた」で終了するのが悪い勉強法です。

正答も誤答も調べることで、記憶が促進されます。

なお、小テストはWebページだけに掲載されています。

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