合格の60点以上を取るために必要最低限絞り込んだ学習ポイントと問題を盛り込んだ試験対策サイトです!
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このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。
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第1類 酸化性固体 テキスト2-2 物質別詳細

過塩素酸塩類

過塩素酸カリウム

KClO4

形状

無色の結晶

性質

比重:2.52 融点:610℃
水に溶けにくい。
加熱すれば400度で酸素を発生する。

危険性

加熱、衝撃による危険性や強酸、可燃物または酸化されやすいものとの混合による危険性は塩素酸カリウムよりやや低い。

火災予防の方法

異物の混入を防ぐ。
加熱、衝撃、摩擦を避け、分解を促す薬品類との接触を避ける。
換気の良い冷暗所に貯蔵し熱源から隔離する。
容器は密栓し破損に注意する。

(塩素酸カリウムに準ずる)

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

過塩素酸ナトリウム

NaClO4

形状

無色の結晶

性質

比重:2.03 融点:482℃
水によく溶け、潮解性がある。
エタノール、アセトンにも溶ける。
200℃以上に加熱すると酸素を発生する。

危険性

加熱、衝撃による危険性や強酸、可燃物または酸化されやすいものとの混合による危険性は塩素酸カリウムよりやや低い。

火災予防の方法

(塩素酸カリウムに準ずる)

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

過塩素酸アンモニウム

NH4ClO4

形状

無色の結晶

性質

比重:1.95
潮解性はなく、水、エタノール、アセトンに溶けるが、エーテルには溶けない。
約150℃で分解を始め酸素を発生し、400℃で急激に分解し発火することもある。

危険性

塩素酸カリウムよりも多量のガスを発生するのでやや危険である。

火災予防の方法

(塩素酸カリウムに準ずる)

消火の方法

注水により消火する。
(注水で分解温度以下に冷却することにより酸素の発生を抑制する)

 

※ 塩素酸塩類よりも安定した物質であるが、加熱、衝撃等により分解し、リン、硫黄、木炭粉末その他の可燃物と混合しているときは急激な燃焼を起こし、場合によっては爆発する。

※ 塩素酸塩類とほぼ同じ性状であるため塩素酸塩類の記憶に集中した方が試験対策として効率的といえます。

小テスト(答えはテキストを見直すこと)

○か×かで答えよ。

1.過塩素酸カリウムは加熱すると酸素を放出する。

2.過塩素酸カリウムは水に溶けやすい。

3.過塩素酸塩類の消火は第5種消火設備が有効である。

4.過塩素酸塩類は塩素酸塩類よりも不安定な物質である。

5.過塩素酸ナトリウムは水、エタノール、アセトンに溶ける。。

6.過塩素酸ナトリウムは塩素酸ナトリウムと同様に潮解性がある。。

7.過塩素酸ナトリウムは加熱すると二酸化硫黄を放出する。。

8.過塩素酸ナトリウムは分解して窒素を生じるが、物質自体は不燃性である。

9.過塩素酸アンモニウムは水にもエーテルにも溶ける。

10.過塩素酸塩類は、白色の固体である。

小テストの解答は自分で調べましょう。

解答で答え合わせをして、「正しかった、間違っていた」で終了するのが悪い勉強法です。

正答も誤答も調べることで、記憶が促進されます。

なお、小テストはWebページだけに掲載されています。

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余談

過塩素酸カリウムは酸化剤としてマッチ・花火・爆弾などの原料となり、漂白剤・染料・医薬品などの製造にも用いられています。有機物・硫黄・炭素などと混合すると爆発することがあり、そのような特性を利用して混合爆薬の材料として用いられることがあります。
除草剤にも使用されていましたが、即席爆薬の材料に使用された経緯があり、危険性が低い物質が代替として使用されるようになっています。
また、過塩素酸アンモニウムが使用されているコンポジット推進薬を用いた固体燃料ロケットのブースターはアメリカのスペースシャトルや日本のH-IIロケットで用いられています。
さらに、過塩素酸アンモニウムは産業用の火薬の一種であるカーリットの主原料としても使用されています。面白いところでは工業用エポキシ系接着剤に含まれていたりします。