合格の60点以上を取るために必要最低限絞り込んだ学習ポイントと問題を盛り込んだ試験対策サイトです!
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このサイトは日本国家資格の「危険物取扱者」の受験対策について記載されています。資格試験の出題箇所について独自の分析により、必要最小限の内容となっております。
This site is a national qualification in Japan, "Hazardous materials engineer" are described for exam measures. The point for your own analysis of exam questions, and ordered the contents of the minimum.

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第5類 自己反応性物質 テキスト2-2 物質別詳細

硝酸エステル類

硝酸メチル

CH3NO3

形状

無色透明の液体

性質

比重:1.22 沸点:66℃ 引火点:15℃ 蒸気比重:2.65
芳香を有し甘みがある。
メチルアルコールと硝酸の反応で得られる。
水にはほとんど溶けないが、アルコール、ジエチルエーテルには溶ける。

危険性

引火性で爆発しやすい。

火災予防の方法

火の気を近づけない。
貯蔵または取扱場所では通風をよくする。
直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する。
容器に収納したときは必ず密栓する。

消火の方法

酸素を含有しているのでいったん火が付くと消火が難しい

硝酸エチル

C2H5NO3

形状

無色透明の液体

性質

比重:1.11 沸点:87.2℃ 引火点:10℃ 蒸気比重:3.14
芳香を有し甘みがある。
水にはわずかに溶ける。
アルコールに溶ける。

危険性

引火性で爆発しやすい。

火災予防の方法

火の気を近づけない。
貯蔵または取扱場所では通風をよくする。
直射日光を避けて冷暗所に貯蔵する。
容器に収納したときは必ず密栓する。

消火の方法

酸素を含有しているのでいったん火が付くと消火が難しい

ニトログリセリン

C3H5(ONO2)3

形状

無色の油状液体

性質

比重:1.60 沸点:160℃ 融点:13℃ 蒸気比重:7.84
甘みを有し有毒である。
水にほとんど溶けないが有機溶剤に溶ける。
可燃性である。
8℃で凍結する。

危険性

加熱、打撃または摩擦すれば猛烈に爆発する危険性がある。
凍結させると危険である。

火災予防の方法

加熱、打撃、摩擦を避ける。
貯蔵中ニトログリセリンが床上や箱を汚染したときはカセイソーダのアルコール溶液を注いで分解し布等で拭き取る。

消火の方法

燃焼の多くは爆発のため消火の余裕はない。

 

ニトロセルロース

形状

外見上は、原料の綿や紙と同様。白色または淡黄色の綿状物質。

性質

比重:1.7 発火点:160~170℃
無味無臭で、水には溶けないが酢酸エチル、酢酸アミル、アセトンなどによく溶ける。

危険性

爆発性は含有窒素量が増加するほど大きくなる。
ニトロセルロースは自然分解する傾向があり、事に生成が悪く残酸がある場合、日光の直射あるいは加熱で分解し自然発火することもある。

火災予防の方法

加熱、衝撃などを避ける。
自然分解しやすいのでエチルアルコールまたは水で湿綿として安定剤を加えて冷暗所に貯蔵する。
ニトロセルロースが露出しないようにアルコール等の液量に注意する。

消火の方法

注水による冷却消火
窒息消火は効果が無い


※ 第5類と言えば硝酸エステル類と、ニトロ化合物がメインです。しっかりと記憶しましょう。
※ 弱硝化綿をジエチルエーテルとアルコールに溶かしたものがコロジオン(ラッカー等の原料)です。
  粘りけのある液体であり、水絆創膏として知られており、ピロキシリンと表示されています。

左の写真がWikiから失敬した綿状のニトロセルロースです。
窒素量が13%以上のものを強綿薬、10%未満のものを脆綿薬、その中間を弱綿薬と称します。
非常に燃焼しやすく一瞬で燃え尽き灰は残りません。
未だに火薬のベースとして使用されていますので、危険性はさして知るものがります。

小テスト(答えはテキストを見直すこと)

○か×かで答えよ。

1.硝酸メチルは、タマネギに似た異臭がある。

2.硝酸メチルは、水に溶けやすい。

3.硝酸メチルは、ジメチルエーテルと硝酸の反応で生成される。

4.硝酸メチルの火災には、ハロゲン化物を放射する消火器を用いる。

5.硝酸エチルは、アルコールに溶ける。

6.硝酸エチルは、白色の液体である。

7.硝酸エチルは、加熱すると爆発しやすい。

8.硝酸エチルと硝酸メチルは、安全弁のある容器に保存する。

9.ニトログリセリンは、無色の粉末である。

10.ニトログリセリンは、水にも有機溶剤にも溶けない。

11.ニトログリセリンは、強心剤としても利用される為、無毒である。

12.ニトログリセリンはカセイソーダを注ぐと分解する。

13.ニトログリセリンは、加熱、打撃、摩擦により爆発する。

14.ニトロセルロースは、無味無臭である。

15.ニトロセルロースは、水、酢酸エチル、酢酸アミル、アセトンなどに溶ける。

16.ニトロセルロースは、硝化綿ともいう。

17.ニトロセルロースは、日光により分解し自然発火することもある。

18.ニトロセルロースの保存は、エチルアルコール又は水で湿綿として安定剤を加えて保存する。

19.ニトログリセリンは、13℃で凍結する。

20.ニトログリセリンは、凍結すると安定する。

21.ニトログリセリンは、水と接触するとグリセリンを生じる。

22.ニトログリセリンとニトロセルロースの消火には、乾燥砂による窒息消火がわずかに効果がある。

小テストの解答は自分で調べましょう。

解答で答え合わせをして、「正しかった、間違っていた」で終了するのが悪い勉強法です。

正答も誤答も調べることで、記憶が促進されます。

なお、小テストはWebページだけに掲載されています。

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余談

ニトログリセリンが床上や箱を汚染したときの対処法が記載してありますが、液体の状態でこぼれた際は爆発します。Wwwww
小量であれば破裂音(パチンッとかバシュンッという音)がしてびっくりします。ニトログリセリンをそのままで扱うことはありません。なぜならば、日本ではそのままの状態での出荷が禁止されているからです。